2017-05-16

選択公理と意識の実装

任意の集合が整列順序付け可能であるという整列可能定理は、
選択公理やツォルンの補題と同値らしい。

整列順序は整礎な全順序関係のことらしいので、任意の集合を、
ある要素をスタートにして一列に並べることができることになり、
任意の集合に対してエントロピーが定義できることになる。

ツォルンの補題、
半順序集合Pは、その全ての鎖(つまり、全順序部分集合)がPに
上界を持つとする。
このとき、Pは少なくともひとつの極大元を持つ。
Wikipedia “ツォルンの補題
における極大元はこのスタート要素に対応し、充足理由律の
文脈では神に対応する。
極大元が一つなら一神教になるし、複数なら多神教になる。

つまり、意識を実装することは、選択公理を採用することと
同じことなのではないかという推測が成り立つと思われる。
選択公理とは、どれも空でないような集合を元とする集合が
あったときに、それぞれの集合から一つずつ元を選び出して
新しい集合を作ることができるというものである。
Wikipedia “選択公理
物理的身体でパラレルに処理される情報を「どれも空でない
ような集合を元とする集合」とみなし、「それぞれの集合から
一つずつ元を選び出」すことによって作られた新しい集合が、
心理的身体という新しい身体が処理した情報とみなされるの
ではないか。

その新しい集合は整列順序付け可能なので、一意的なエントロピーが
定義されることで一方向に流れる時間の中に置かれることになり、
意識はシリアルなものとして実装される。
理由付け回路は一つであることが、実装上の
要件定義になっているのではないかと思う。
An At a NOA 2016-09-16 “意識の並列化
充足理由律というのも、その集合の全順序という性質から
生まれるのだろう。

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